さよならがんセンター、さよなら重粒子。[2023-05-09], [2023-05-10]
還暦を迎え、仕事も辞め、ブリーチかけて、<職業:遊び人>もだいぶん板についてきました。今回は先週採血した結果を持ってがんセンターへ向かいます。
ってことで、リアルタイムだけど2日分の書き込みです。
2023年5月9日(火曜日)
今日は先週採血した結果を聞きに町の泌尿器科へ。
待っている間に次の予定を確認。次回は3か月後の8月9日にがんセンターへ郵送するので、8月1日辺りに採血して8日辺りに結果聞きにくる感じかしら。・・・なんてことしているうち、さほど待たずに名前を呼ばれ、いつもの「次の人が待つ席」へ移動。センセが前の患者さんと話しているのが聞こえてくる、、、と思ったら「ラーメン食べても太らないのスゴイ」の話。センセってばこの話が大好きなのね。(笑)
さて気になる結果発表。
PSAは0.502。
おっっ、下がってるじゃん!上昇傾向だったのでこれで一安心。
「貧血も回復、肝臓腎臓問題なし、LDLも125で合格」「安心してがんセンターへ行けるね」とセンセ。うむうむ、あれっ? 前回貧血示す値が出てたの?? まぁ(それがどの値かは良くわからないけれど)悪いところがないのはありがたい。
推算GFRcreatもわずかだけど上がっていて悪化傾向ではない。久し振りに測定した<心不全の指標>であるNT-proBNPも下がっている。なによりLDLが<特別なことはほぼ何もしていない>のに合格点なのがうれしい。値を過度に意識せず<無理のない食事>をした方がバランス良くなるのではないか?と思っていたところだったので、次回もこの調子で行きたい。
最後に次回の予定を決める。次回も採血するので「5時間食事抜けばいいですね?」と念押しすると「6時間くらい抜いてください、(採血が12時なので)朝ごはん抜けばいいです」とセンセ。あら、今までと違う回答だけど、まあそれくらいはOKです、センセ。ちなみに次回は7月26日に採血、8月2日に結果確認となった。がんセンターから指定されている範囲には収まっているので問題なし。
ってことで、先週できなかった<新しい駅見物>をしながら、心ハレバレと帰宅の途へ。そうそう、妻にも一報を入れて早速喜んでもらった。心配かけるのがなにより心苦しいので、ちょっとほっとしてみる。今日は軽くお祝いだな。
2023年5月10日(水曜日)
早いもので重粒子線治療開始から一年。これが最後の・・・(何もなければだけど)・・・がんセンターへの通院。
実は「最後の」ってのはスケジュール表を見るまで忘れていた。まだ<年に一度くらいは先生と話せる>と思っていたのでちょっと残念。
で、最後なので今日は一番大事なこと(2つあるけど)を確認しないといけない。
1つ目は「何が起きたらまたここに来ないといけないのか?」、2つ目は「大腸カメラや痔の治療はいつから出来るのか?その時に相手の先生に何を伝えればいいのか?」。あれっ、3つあるか? あとステロイド系の痔の座薬を使っていいかとかも知りたい。
なんか痔の話ばっかりだな。(笑)
痔は、これから起こるかもしれない有害反応・・・つまり血便が出た時に悩まずに済むようにしておきたいから。あと、歳をとって介護される側に回ったときに面倒かけたくないってのもある。でもまあ命にかかわることではないので次回出血したら考えるか。ちなみに3日前くらいから出血は止まっている。原因というかきっかけは良くわからないけど、大体2週間で収まる感じ。3か月くらい調子よくて2週間くらい調子悪くて、これでまたしばらくは調子いいのかしら?
・・・なんて言ってたらまたちょっと出て翌日収まった。(笑)
きっかけの一つにもしかしたら<早すぎるウォシュレット>があるかも。早めに(血が出る前に)にトイレ終わらせたいからって急いで洗浄始めるとまだ肛門が戻りきってなくて傷ついたところに水流があたる、、、のかも。これからは無闇に急がずお尻の穴をキュッとしてから洗浄しよう。
がんセンターの泌尿器科(重粒子の泌尿器科とは別のところ)にお願いされてやっているアンケートや排尿日誌も今日で最後。
アンケートは、IPSS、OABSS、EPICというやつで、<排尿><排便><性欲><ホルモン>のヒアリング。性欲は<したい/したくない>と<実際に勃つ/勃たない>が区別されていないので書きにくいかも。やる気を控えちゃうと勃つかどうかは分からないからね。
排尿日誌は、今回は200~300が多く、いつもより少な目だった気がする。これは<溜まらなくなった>って可能性も勿論あるんだけど、どうやら<じっとしていると溜まる、動いてるとおしっこしたくなる>という傾向がある様で、仕事を辞めて座り仕事が無くなったせいかな?とも思っている。あと、これを始めた当初は、たくさん溜まることを確認するために水分取ったり、「おしっこを溜めないと頻尿気味に見えて嫌だ」と思ってちょっとがまんしたりしてたのをしなくなったせいもある。ちなみに今回<寝起きで550>とかもあったので<溜まらなくなった>という心配はない。
そういえば、町の泌尿器科の壁に「夜のおしっこの悩み」の貼り紙があって「メリハリのある給水をしよう!」と書いてあった。つまり日中の水分が必要な時間帯に給水し、夜は(もともと体が水分をため込むので)あまり飲まないようにするのがいいんだと。なるほどね。
いずれにしても<自分の排尿を記録する>というのはとても良い経験だった。自分のおしっこを数字で把握する機会は健康時にあってもいいと思う。保健体育的な授業でやればいいのにとすら思うのであった。
ということで、排尿日誌のお供だった<簡易版計量カップ>も今日でお別れ。プラスチックのコップにマジックで線を引いただけのものだけど、一年間お世話になりました。
さて、がんセンター。
最初は泌尿器科でおしっこ機能のチェック。ウロフローと残尿測定ってやつね。これもここで行うのは今日で終わり。今後は町の泌尿器科でたまにやる感じか。
ちなみに今回は<残尿50以下>を目標に掲げている。(笑) 水飲み過ぎない、おしっこ溜め過ぎない、あせらず最後までゆっくりおしっこするの3つを念頭にトイレへ向かう。
まずウロフロー。尿量は303.7mlで、溜めこまなかった割にはまあまあの量。最大尿流率は23.5ml/sで大変結構。
問題の残尿は、、、なんか看護師さんが値を口に出さずに紙にメモっている。どれどれ。
44、60、34。
「これを平均するんですか?」と聞くとどうやらそのようだ。つまり46ってことか。よしよし。「小さいところから測るので誤差があったり・・・」とおっしゃってましたが、つまり数字がばらついてすぐ計算できなかったってことっぽい。まあとりあえず目標の50は切ったので満足。一番最初に測定したときになんとなく10台(19?)>って聞こえた気がしたのは結局勘違いだったのかなぁ。まあいいか。
ところで残尿って鍛えると減らすことができるんだろうか? それで溜められる量が増えるんならちょっとうれしい。これからはおしっこするときに<しっかり絞り出す>を意識することにしよう。
これでこの<がんセンターの泌尿器科>に来るのもおしまい。「あとは9年間PSAを郵送するだけ」的な話をすると「まだ新しい治療だから」という反応。なるほど泌尿器科の人にとっても重粒子は<まだデータが揃っていない>イメージなのか。とりあえず「1年間お世話になりました」といってお別れ。「こちらこそ」と言われ「ああ、これは調査協力だったね」と思い出す。私のデータが誰かのお役に立てばなによりです。
次に重粒子センターへ。いつもの受付のお兄ちゃんに、PSA関係と健康診断関係の書類を見せる。「たくさんですね」というが、まあ欲しいのだけコピーしてくれればいいので。結局PSA関係だけコピーして「健康診断は先生に見せていただいて必要と言われたらこちらでコピーします」とのこと。そのレベルでいいのなら面倒だから見せません。(笑)
今日はここもそれほど混んでいなくて、30分くらいで呼ばれる。今日は最近お世話になっていた<頼りがいある先生>ではない。(笑)
「体調面はいかがですか」「何も変わりないです」、、、と始まり、排尿、血尿、血便などの確認。痔の話をした上で血便はないことを伝える。
「副作用もなくPSAも落ち着いているし問題ないですね」
なんか頼りなさ気だけど(笑)経過に問題はないらしい。
「PSAがちょっと上がったけどまた下がって」というと「ここで波打っていても現状これでまったく問題ない」とのこと。
「誰かから聞いたと思いますが2を超えたら再発を疑いますが、今後数値が上がって2前後で波打っても問題ないです」と。
「では、どうなったらまたここに連絡する必要があるんでしょうか?」と聞くと「特にここに相談する事もないんですが」「一次診療の先生がこちらの意見を聞きたいといったら」的な反応。なんか頼りないというか投げやり。(笑)
「また上がるかも知れませんが、2で波打つならOK、2を超えて上昇傾向にあったら、先生によっては2を超えた時点で早めに判断するかもしれないですね」「あとは出血が出始めたときに」「定期的にPSA送る時に記載していただくか電話で連絡していただいてもOKです」
この先生は歯切れ悪いけど、おかげでここのスタンスがなんとなく分かった気がする。
結局、重粒子線治療としてできることはもう無くて、1年間のアフターサービスも終わったし、あとは10年生存率とかのデータだけくださいってことだね。彼らがあと興味あるのはデータだけ。何千人も治療してきて、これからも多くの人のがんを直さなければいけないので、そりゃそうだよねって感じ。
でも、今の町の泌尿器科のセンセは重粒子線治療の予後に知見があるわけじゃないので、今後は色々と自分で考えていかないといけないな。ふむふむ。
「大腸カメラとか痔の治療とかはいつからやっていいですか?」「今からOKです」「その時先生には何をお伝えすればいいですか?」「特に無いけど、前立腺の放射線治療をしたことを伝えれば、その辺も見てくれると思います」
これはかなり怪しい。(笑)
「大腸カメラは1年経ってから」ってのは以前もそれっぽいことを聞いた気がするので、まあそうよねって感じ。でも「その時に先生に伝えること」は、もっとちゃんと伝えなきゃいかんだろう。大腸カメラの先生が重粒子線治療の有害反応に詳しいわけないし。
おそらく、前立腺に接する腸が傷つきやすくなっていることと、もしかすると癒着しているかもしれないことは伝えるべきだと思う。
「痔も有害反応が出る前に治療したいなって思っているんですが、痔の治療とか座薬とか、ステロイド系のものとかは使っても平気ですか?」「基本は大腸カメラと同じ、座薬も普通に使っていい、ステロイド系もOK」
まあ、そうね。この回答自体というより、話の流れで大体の察しがついたので良しとしよう。今後の生活の注意事項について今この先生に聞いても恐らく答えは出ないし、逆に「そこまで気にしても面倒はみれないよ」って事なんだと思う。一応同意書に「治療後に有害反応が起きた場合には最善の処置を行います」とあるので、その時になったら相談する事にしよう。もっとも「最善」がどの程度かは怪しいが。(笑)
ということで先生にも「一年間お世話になりました」とお礼を言って診察終了。
受付でお兄ちゃんから<郵送の為の封筒とアンケートの束>(笑)をいただく。「切手は貼ってくださいね」「PSAは原本送るとお返しできないので必ずコピーを送ってくださいね」と念押し。「一年間お世話になりました」「こちらこそ」とご挨拶してここも終了。
さてさて。
これでがんセンターはおしまい。もう来なくてすむ様にと願いつつ帰宅です。
さようならがんセンター、さようなら重粒子。
ありがとう。
