なぜ重粒子線治療後の再発は「2.0以上の上昇」なのか?[2023-02-21]
昨日の検査でPSAが微増してたので、ちょっと調べてみました。まあ「なる様になる」とはいえ、根拠は知っておきたいし。 で、わかりやすく解説しているページを見つけたので書き込んでおきます。 根治的治療後に再発した前立腺がんの治療は、リスク因子、合併症を考慮し、経過観察も重要な選択肢【がんプラス】 https://cancer.qlife.jp/prostate/prostate_feature/article2776.html まず、そもそもPSA値ってなに?ってところ。意外と簡潔に書いている物が少ないので、最初に見るにはいいのでは? 「PSAとは本来はヒトカリクレイン3という名称の男性機能に欠かせない生理活性物質です。前立腺の細胞でつくられて精液に分泌され、精液の液状化を促し精子の運動性を高める働きをします。つまり、もともと正常な前立腺細胞がつくるものですが、細胞ががん化しても(前立腺がんの細胞も)ヒトカリクレイン3(PSA)をつくります。ヒトカリクレイン3は、普通は組織のバリアに守られて血中に出ることはほとんど全くありませんが、がんや炎症などが起こるとバリアが破壊されて血中に入るようになり、前立腺がんの診療に使われるときにPSAという名前が使用されます。」 なるほど、がんに限らず炎症があれば血中に漏れてくるってことなのね。だからPSA高いだけじゃ「がんかどうか」は分からないと。 そして次が核心。 「一方、放射線療法を受けた場合は、正常な前立腺細胞も放射線によってダメージは受けるものの、前立腺は残ったままです。したがって、放射線療法後のPSAはダメージから回復した前立腺の細胞とがん組織の両方の要因によるものになります。 このため、全摘除後ではPSA値が0.2の微量でも再発とみなすのに対して、放射線治療後の場合、PSA値が0.2程度なら根治と判断される可能性もあります。しかも根治的放射線療法後にはPSA値が一過性で上昇することがあり、より慎重な経過観察が必要となります。」 なるほどなるほど、この「ダメージから回復した前立腺の細胞」ってのが話をややこしくしてるのか。さらに「(昨日も書いたけど)PSA値が一過性で上昇することがあり」と。 ってことで、慎重な経過観察が必要ではあるものの、微増しているからといって「もうだめだ~」と悲観的になるにはまだ早い、ということで、今日は...